太りにくい体を作る

[細胞の不思議]

太りにくい人と太りやすい人の決定的な違いは脂肪細胞の違いにあった!

肥満の原因は白色脂肪細胞(全身に分布)の異常増加にある。

白色脂肪細胞とは、食べた物をエネルギーとして蓄える細胞だが、必要量を越えるとぜい肉として蓄え、肥満の原因となってしまう。

また、この細胞は一生のうち3回非常に増加する。

肥満体質を決定づける3度の時期

  • 第一期:母体内にいる妊娠9ヶ月頃
  • 第二期:生後一年間(0〜1才)
  • 第三期:大人の体をつくる思春期(13〜15才)頃

この三回の時期に余分な栄養をとりすぎると白色脂肪細胞が必要以上に増加し、その後これは一生減ることがなく、最高15倍まで膨らんでしまう。

また俗に言う、痩せの大食いの人は褐色脂肪細胞(心臓付近・腋の下・首の後ろ・肩胛骨付近・肝臓周辺にしかない)の働きが活発なのである。

食べても太りにくい人は、もともと体内の褐色脂肪細胞の働きがさかんなのである。

この細胞の働きは、温度の急激な変化から身体を37度前後の体温に調節し、余分なエネルギーを熱として放出して肥満を防いでくれるありがたい細胞なのである。

太りにくい体はこうして作ろう

大人になってから白色脂肪細胞の働きを抑えるには、とにかく褐色脂肪細胞の働きを活性化させることにある。そのためにはあまりにも一般的だが運動する事にある。

とくに水泳が最適である。それは、体温より低い水中で運動する事によって褐色脂肪細胞から熱エネルギーをより多く放出する事が出来る。

痩せる薬はあるのか

マウスを使った実験ではB−3アドレナリン受容体作動薬という褐色脂肪細胞を活発に活動させ白色脂肪細胞を小さくさせる薬が100%の効果をみせている。しかし人体に効く薬は現在研究中である。

 

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